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「借金整理を検討しているけど、クレジットカードが使えなくなるのは困る…」と不安に思っている方もいるかもしれません。
債務整理は、借金問題を解決するための有効な手段ですが、クレジットカードの利用には大きな影響を与えます。
この記事では、債務整理を行うことでクレジットカードがどうなるのか、そして債務整理後に再びクレジットカードを持てるようになるのかについて、詳しく解説します。
債務整理をするとクレジットカードは強制解約に
債務整理には、任意整理、自己破産、個人再生の3つの主な方法がありますが、どの手続きを選んだとしても、原則としてクレジットカードは使えなくなります。これは、債務整理の情報が信用情報機関に事故情報として登録されるためです。
クレジットカード会社は、契約者のお金に関する情報を定期的にチェックしています(途上与信)。この際に債務整理の情報が確認されると、カード会社の規約に基づき、カードは強制的に解約されます。たとえ債務整理の対象としなかったクレジットカードであっても、この途上与信によって利用停止になる可能性が高いです。
また、債務整理の対象としたカードは、その時点で解約となるため、貯まっていたポイントは失効します。もしポイントが残っている場合は、債務整理の手続きを開始する前に使用しておくと良いでしょう。
いわゆるブラックリストに載る状態とは
債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。これが一般的に「ブラックリストに載る」と言われる状態です。この事故情報が登録されている期間は、クレジットカード会社や金融機関は「この人は過去に支払いで問題があった」と判断するため、新たな借り入れやクレジットカードの新規発行の審査に通らなくなります。
事故情報が登録される期間は、債務整理の方法によって異なります。
- 任意整理: 完済から約5年
- 個人再生: 手続き開始決定日から約7~10年
- 自己破産: 手続き開始決定日から約7~10年
この期間は、クレジットカードの申し込みを控える必要があります。
債務整理後に再びクレジットカードを持てるようになる?
債務整理をしたからといって、永久にクレジットカードを持てなくなるわけではありません。信用情報機関から事故情報が削除されれば、再びクレジットカードの申し込みができるようになります。
ただし、注意すべき点があります。
- 過去に整理した会社には申し込まない: 過去に債務整理の対象としたクレジットカード会社やそのグループ会社は、社内の顧客情報としてその記録を半永久的に残していることがあります。これを「社内ブラック」と呼び、たとえ信用情報機関の事故情報が消えても、審査に通りにくくなります。
- 一度に複数の会社に申し込まない: 短期間に複数のクレジットカード会社に申し込むと、「お金に困っているのでは?」と判断され、審査に落ちる可能性が高まります。
- 半年以上期間を空ける: 審査に落ちてしまった場合は、次の申し込みまでに半年以上の期間を空けましょう。
クレジットカードが使えない期間の代替手段
クレジットカードが使えなくなる期間は、不便に感じるかもしれません。しかし、以下のような代替手段を活用することで、カードがなくても生活に困ることはありません。
- デビットカード: 銀行口座から即時に引き落とされるため、口座残高以上の利用はできませんが、クレジットカードと同じように利用できます。
- プリペイドカード: 事前にチャージして使うカードです。使いすぎを防ぐことができるため、家計管理にも役立ちます。
- 家族カード: 債務整理をしていない家族名義のクレジットカードで家族カードを発行してもらう方法です。ただし、家族に知られることになるため、相談が必要です。
- 現金や電子マネー: 現金での支払いや、Suica、PayPayなどの電子マネーを活用することで、キャッシュレス決済も可能です。
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まとめ
債務整理を行うと、クレジットカードは原則として使えなくなります。しかし、それは借金のない生活を送るためのリセット期間です。事故情報が消えれば再びクレジットカードを持つことは可能です。
大切なのは、借金問題を根本から解決し、新たな気持ちで生活を再建することです。クレジットカードが使えなくなることを恐れずに、専門家に相談して最適な方法を見つけましょう。
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